GNH=Gross National Happiness (国民総幸福量)
タクツァン僧院 ①
(Monastery of Taktshang ①)
タクツァン僧院訪問は、今回のブータン滞在の中で、ハイライトでした。山登りとしてもすばらしい体験でしたし、事前の説明では中に入れないとなっていたのですが、寺院の隅々まで案内していただくことができました。インド人の客も多かったので、今は、ずいぶんオープンになっているのかもしれません。
タクツァンは、”虎の寝ぐら”という意味だそうですが、パドマサンババ(グル・リンポチェ)が、チベットから虎に乗って飛んできて、この崖にへばりついたような穴で瞑想したことから名づけられたそうです。
お堂は、その場所に17世紀に建てられたのですが、残念ながら1998年に焼失し、今のお堂は、2004年に再建されたばかりのものだそうです。再建には、日本からの浄財も寄せられたとか。
①では、トレッキングを中心に紹介します。
麓の下の方から見上げるとこんな感じです。 どうやって登るのかと途方にくれます。 僧院の下は、数百メートルの断崖絶壁です。 |
登り口近くにまで来ました。 真中のちょっと尖った山の中腹に、目指すタクツァン僧院が見えます。 |
暑くなる前にということで、早朝のスタートになりました。 朝の内は、まだ雲がかかっています。 ズームしたら、雲の合間にかろうじて僧院が見えました。 まさに、天空の寺院と呼ぶにふさわしい。 |
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山登りは、結構たいへん。 途中、真言(マニ)が刻まれている岩がありました。 この道は、古来より、巡礼の道であったはずです。 |
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このお堂には、一つ一つマニ車が納められていて、川の流れ(水力)で、クルクル回っています。 一周毎に、鐘が鳴るようになっていて、いい響きが、山の中にこだましていました。 |
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ずいぶん来たはずなのですが、まだまだゴールは遠いのです。 | |
まだまだ遠いです。 これじゃ、まだほとんど登っていないようですね。 |
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雲の合間に見え隠れして、神秘的でした。 | |
中間地点で、チベット僧の一行に出会いました。 一番偉そうなお坊さんは、左の馬に乗られてました。馬はここまでです。 まだまだ先は遠いです。 ここには、大きなマニ車があり、レストハウスでは、ビスケットと、ミルクティがいただけます。ここで、標高2800mぐらい。 格別です。 |
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祈祷旗(タルチョ)は、そこらそこらで見れます。 黄色は、土(ねずみ)、白は雲、青は水、赤は火、緑は森(猪)を表すそうです。 |
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うーん。やっと少し近づいてきたかしら。 いやいやまだまだ遠そうです。 絶壁の高さは、500mほど。 それにしても、やっぱり凄い! お堂が、空から飛んで来て、山にへばりついたようだ! |
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"LATE H.H. JE KHENPO GESHEY GUENDEN RINCHEN WAS BORN IN FIRE TIGER YEAR 1926 IN THIS CAVE TO FATHER KUNZANG DORGI AND MOTHER CHOKEY." とありました。 JE KHENPOは、ブータンの精神的なリーダー(大僧正)で、建国の父であるンガワン・ナムゲルのいわば代理人です。 |
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みんな四苦八苦しているようです。 登山客は、トレッキング目当ての欧米人と、インド人が多いようで、東洋人はほとんどいませんでした。 ただ、危険な感じはありません。 |
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スティックを使いながらのトレッキング風景。本当のトレッキングの前の小手試しに登っている人もいるようでした。 帰り道では、会う人ごとに、ここからどれくらいだと聞かれます。想定以上のタフさなのです。 |
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ようここまで登ってきましたなぁ。 |
シャクナゲは、旬を過ぎていましたが、まだまだ美しい花を咲かせていました。 | |
杉の木々から垂れ下がる蜘蛛の巣のような植物は、サルオガセと呼ばれる寄生植物の一種のようです。上の方でしか、見られません。 |
山の森の中に、無数のダルシン(経文旗)が見えました。 |